この度は、モニターに選定いただきありがとうございました。拙宅でNCF Booster Signalを使用し、自分が感じた点をレポートさせていただきます。
まず使用した拙宅のシステムを簡単に説明させていただきます。
比較的防音効果のあるマンションの7畳程度の若干縦長の部屋で部屋の短い面にスピーカーを設置しています。
ルームアコースティックはそこそこに施してある方だと思います。
ソースはDELAのN1Z(40周年モデルアップグレード済)のみで、USB出力してDACプリとNCOREモジュール搭載のパワーアンプを介してB&Wの803D3を鳴らしています。
音の傾向としては、タイトですが、倍音もしっかり出ています。
今回NCF Booster Signalを試した場所は、①電源タップ(chikuma possible-2)の入り側のACケーブル(NVS copper2S)の下、DACプリアナログoutバランスケーブル(Chord Sarum Super ARAY XLR)の下、③DACプリデジタル入力USBケーブル(AIM shieldio UA3)の下の3か所です。
N1ZやDACプリのACケーブル下も試したかったのですが、NCF Booster Signalを一番下げても高すぎて設置できませんでした。両機器ともに所謂LINNサイズで、一般的にも決して少なくない筐体の大きさだと思われるので、今後NCF Booster Signalの小型化を検討していただきたいと思いました。
さて、肝心の音ですが、正直、書いていいのか悩みましたが、あくまで拙宅システムの場合ということで、厳しいことも書かせていただくことにしました。
①では、NCFが効きすぎているのか、音場が若干狭くなり、中低音がダボついてしまい、高温はきつくなり、良いところは感じませんでした。
③は若干高音域が引き締まるところはまぁ良いのですが、変化量は少なく、無くてもいいかなという感じでした。②は①と③の間的な変化ですが、悪さの方が目につきました。
実際に使用してみての感想としては、上記のように芳しくなかったのですが、使う前の当方の勝手な予想では、ケーブル類をしっかりサポートすることが主の機器と思って期待していました。
実際には、NCFの効果が拙宅システムには大きすぎて、バランスを崩す結果になりましたが、この効果が十分に良い音を創り出すケースも十分にあり得ると思います。
お願いができるとすれば、NCFの効果の無いタイプを設けていただけたら、そちらにニーズがある顧客もいると思います。
もう一つ、NCF Booster Signalを外してから気がついたこととして、拙宅の壁コンが貴社の最新のGTX-S NCFなため、NCFの効果がダブっていたことも良い結果に繋がらなかった要因かもしれません。
今回、良くも悪くもNCFの効果が理解できた気がします。壁コンも旧タイプのGTX-Sに戻して、聞き直してみようと思います。